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企業インタビュー
亀田 隆明さん(医療法人鉄蕉会理事長)

東京駅に近い京橋で「亀田クオリティ」を提供する。

まず亀田メディカルセンターについて教えてください。

千葉県鴨川市を拠点に、亀田総合病院を中心とした医療サービスの総称です。亀田グループには、他にも学校法人や社会福祉法人などもあります。医療法人だけで職員数は3千人強、医者は約450人おり、大学病院を除いて国内最大規模の病院です。グループ全体では4千人強の組織になっています。

なぜ新たなクリニックの開設の場所として京橋を選んだのでしょうか。

鴨川は環境がよく、手術などで一週間ほど入院される場合には非常に良いと思います。しかし手術前後の診察などで何度も病院にお越しいただく場合には、アクセスが問題となってきます。診療科によっては首都圏からの患者さまが非常に多いケースもあります。京橋は東京駅から近く、首都圏の患者さまはもちろん、栃木や静岡など新幹線でお越しになる患者さまにとっても、非常にアクセスのよい場所です。また、東京駅八重洲口から亀田病院行きのバスも出ています。直行便ではありませんが一日19便もあり、中継地点として非常に良い場所でした。

その他の理由もありますか。

この地域は国際戦略総合特区という位置づけになっており、私たちの病院が日本で初めてJCI(アメリカの国際的医療認証機構)から認定を受けた病院ということもあってオファーを受けました。その後にわかったことですが、京橋3丁目にあった片倉工業のビルの地下で家内の母が長い間、純喫茶「ナポリ」をやっていました。不思議な縁を感じており、義母に引っ張られたのかもしれません。また、向かいにはオービック本社があり、会長の野田順弘さんのみづき奥様にグループの大学の理事をお願いしています。明治ホールディングス社長の浅野茂太郎さんは麻布学園の柔道部の先輩です。このようにこのまわりに親しい人が多いエリアだったことも一因です。

東京初進出という亀田京橋クリニックの特徴をご紹介ください。

「東京でも亀田クオリティ」というキャッピコピーをかかげ、「女性に優しいクリニック」「医師が頼れる医師がいる」「企業の保健室」の3つの大きなコンセプトを設けています。コンセプトの通り、特に女性に多い疾患の診療科や、女性のためのドックのコースを充実させています。また近隣企業の方が体調の悪い時にお気軽におかかりいただけるクリニックを目指しています。また、京橋には、本院の部長クラスの医師が交代で外来を担当しており、クオリティが非常に高いのが特徴です。本院は混んでいてそのような医師の予約を取るのは難しいのですが、その点京橋は有利です。すべての情報は電子カルテで一元化しており、亀田京橋クリニックのMRIやCTなどで撮った画像を本院のドクターがリアルタイムで見られる環境になっています。

医療活動以外にはどのような活動をしているのでしょうか。

東京スクエアガーデンの地下にあるカフェで、「モーニングメディカルセミナー」という外来担当医師による無料の健康講座を定期的に行っています。また「京橋いきいきフォーラム」という講演会も、5階のコンベンションホールで開催しています。開催日時はホームページにアップしておりますので、ぜひ参加ください。特にモーニングメディカルセミナーは7時30分から8時までの出勤前の時間を利用し、15名ぐらいにご参加いただいています。医師が目の前にいますので直接質問もできます。女性向けの企画も計画しております。また、町内会で催し物をする時に講演などご協力もできますので、皆様のお役に立てることがあればぜひお申し付けください。

今年は1周年を迎えますね。

まずはいろいろな方に知っていただかなければと思っています。知っていただくためには来ていただかなければなりません。周辺は企業が多く、そうした方とのドックの契約は進んでいます。今年から本格稼働だと思います。

京橋はどのような街になっていけばいいとお考えでしょうか。

都心ですし、新しいビルは安全につくられていますので、東京スクエアガーデンのようなビルが多く開発されていくのではないでしょうか。確かに情緒も大事ですが、東京のど真ん中ですからある程度開発が進むのはしょうがないと思います。ただ京橋3丁目と銀座1丁目の間の高速道路があるために、この辺の一体感が阻害されているように感じます。あまり交通量はないようですので、整備されたところに入る権利を残して再開発すればいいのではないでしょうか。

今後医療の世界はどのように変化していくのでしょうか。

日本の社会は超成熟社会であり、健康寿命も長寿も世界一は日本です。いまは9割以上の方が80歳近くまで生きます。65歳以上の方がものすごい数になって、2050年になると40%ぐらいになります。その時に65歳から80代の方々が何を求めるのか、この方たちの価値観は何だろうかと考えると、健康問題などに行かざるを得ない。国民皆保険はすごくいい制度ですが、今まで厳しく均一に決められていて多様性を許さないところがありました。今後は多くの方が自分の健康に興味を持ち、そこに価値を見出すことになります。人それぞれ価値観が違うわけですから、多様性に対応していかなければならないと思います。われわれとしては、それぞれの価値観に合わせたきめ細やかなサービスを提供していくことが大事ではないかと思っています。

最後に今後の新たな活動をお話しください。

日本は医療産業を育成してきませんでしたので、3兆円も輸入超過になっています。もともと我が国は研究開発の国ですから、そういうところのお手伝いを少ししようと思っています。医療を輸出していくためのソフトを提供していきたいと考えています。準備を始めているのが中国で病院をつくるプロジェクトです。日本製品を持ち込み、そこを拠点に教育をして広げていき日本の製品を輸出していくようなモデルケースの事業をやってみようと考えています。すでに経済産業省のプロジェクトのひとつとして動き始めています。鴨川にも愛着があります。東日本大震災時には介護老人施設の入居者や知的障害者施設の入居者などを多数受入ました。2020年に日本でパラリンピックが開催されますが、日本は障害者のスポーツが遅れています。市を上げて障害者のためのトレーニングセンターを誘致しようと働きかけをしています。

亀田 隆明(かめだ たかあき)
1952年千葉県生まれ
医療法人鉄蕉会理事長
江戸時代から医業を営んできた亀田家11代目に当たる。

亀田メディカルセンター
亀田京橋クリニック

亀田 隆明さん

聞き手
中崎 隆司(なかさき たかし)
1952年福岡県生まれ
建築ジャーナリスト・
生活環境プロデューサー

中崎 隆司